わたしは昔「愛」という言葉が嫌いだった。
いや、言葉が嫌い、というより、愛という言葉を使うのがすごく嫌いだった。
それは、言葉にした瞬間、ものすごく安っぽく、嘘っぽくて、薄っぺらいものになる気がしたから。
なんてね。
でも実際は、そんなのはただの詭弁。
これは心理学で言うところの「投影」で、私が自分自身を受け入れて愛していなかったという証拠。
そんなわたしが、心理学を学び始めてたどりついた「自分を愛する」という言葉。
「そんなのあたりまえじゃない」
と思ったような気もするけれど、実は全くできていなかった。
わたしが愛していた自分は、こうありたいという理想の自分、のみ。
そこからはみ出したり、足りない自分は、存在すら認めていなかった。
そんなのはなかったこと、みたいな。
そうやって隠している自分がいると、人にオープンになれない。当然。
こういうタイプの人は、少なからず誰のまわりにもいるかもしれない。
多くはかっこつけたふりをして自分から勝手に孤独の道を歩んだりする。
本当は、すごく寂しがりで、認められ、愛されたかったりするのに。
今思うと本当に恥ずかしい。
そして結論。
「愛」の基本とは、まず「自分を愛する」ということ。
自分を愛するというのは、自分の感じていることや望に対してただそこにあることを認めて受け入れること。
嫌いな自分を含めて、自分にYESと言ってあげること。
これは、言葉で言うのは簡単。でも実はけっこう難しい。
わたしもまだまだ修行中。
今日もありがとう