突然失くす痛みに効くくすり

一生続くだろうと思っていた関係。

少なくとも、ずっとこのままでいたい、と思っていた関係。

 

それが壊れた時。

もう続けられないんだということが現実になった時。

 

あのときの痛みは、ほんとうに。

突然 ことばということばが破壊して、ただ、つーん、という落ちていく感覚だけになって。

そして、予期せぬ終わりのその瞬間から長い長い葛藤が始まった。

 

まずは頭が真っ白で、何が起こったのか把握できない。

アタマではわかっているけど、心が拒絶して、現実が理解できない。

そんな感じ。

 

痛みを受け入れる勇気なんか持てないから、

ただただ、元の状態に戻りたくて、現実と妄想を行ったり来たりする。

 

自分の一部がなくなってしまった自分を直視できないから。

泣き叫んでそれを追い払おうとしたけど、

現実は容赦なく押し寄せてくる。

 

もう一生楽しいことが起こらないような、まさに絶望の真っ只中だった。

 

でも、やっぱり時間というのは味方だった。

時間が経てば、なんて人に言われても、ぜったいに信じたくなかったけど。

長い長い失望の時間は、

それまで あまり感情を感じることができなかったあなたの中に

「愛」のような感覚を育ててくれた。

 

「痛みを受け入れた」なんて感覚はなかった。

ただ、「受け入れるしか」選択肢がなかっただけ。

それでもやっぱり時間はあなたを見捨てなかった。

 

もしあなたが、またあんなふうにひどく傷ついたとしても、大丈夫。

あなたには味方がいることを忘れないよう、今日ここに書いておく。

どんなに大切なものを失くしても、また、受容という強さを手に入れながら、新しい道をあるきはじめられるからね。

 

いつかのわたしへ。

 

今日も最高の一日を。

ありがとう

Walking alone in the Highlands