「ねー、ダケちゃんって、本当は何してる人??」
もう、知り合って3年はたつだろう彼女は言った。
そう、わたしはこの言葉を、これまで何万回も聞いた。
いやほんと、大げさじゃなく、わたしと出会う人たいていの人は、この言葉をいつのタイミングかに言いたくなるようだ。
そりゃそうだ。
いくつもの職種を同時並行することでナリワイを立てているわたし。
WEBデザイナーとして人に会うこともあれば、衣裳クリエイターとして会うことも、心理カウンセラーとして会うこともある。
仕事内容で分けると、さらにもっと細かく分かれるのだから、自分自身でさえその明確な答えをもっていないのだ。
だからなのか、自分自身でもそれがなんとなくコンプレックスに感じてお茶を濁してきた。
しかし、時代の流れというのは面白いものだ。
ここ数年、「はたらきかた改革」や「人生100年時代」なんていうキーワードが使われるようになり、わたしのように、何やっているかよくわからない人にも「分類」ができた。
最近はよく耳にする方も多いと思う。「パラレルワーカー」という言葉だ。
同じような意味で「ポートフォリオワーカー」と呼ぶ人もいるようだ。
ということで、「なにやってるかよくわからない人」というわたしに、「パラレルワーカー」という、肩書きがついたのだ。
するとそれだけで、なんとなく社会的に認知され、アリな感じに聞こえる気がするのだから、言葉というのは本当にすごい。
そして、最近は「パラレルワーカーになりたい」という人さえ、一定数いるようだ。
「あなたは何やってる人?」
これに明確に答えられる人を、わたしはずっと羨ましいと思い、明確でない自分をもどかしく感じていた。
ただ、本来このパラレルワークというはたらきかたは、全く新しいものでもなんでもない、と、わたしは思う。
自分が出来ることや好きなことで、誰かが助かったり嬉しかったりすることがあれば、喜んでやる。
きっと、今のように便利な世界じゃないときは、多くの人が兼業していたのではないだろうか。
あ、ちょっと話がそれた。
ともかく、このサイトでは、「パラレルワーク」というのをベースに、これからのはたらき方や生き方を考えるヒントになる記事を書いていきたいと思う。
これからパラレルワークしたい人に、気づいたらパラレルワーカーだったわたしの経験がなにかお役に立てたらいいなと思う。
ありがとう。